雑記

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久しぶりの『初めまして』 (詩)

  久しぶりの『初めまして』

 

 

 昨日のご飯、なんだっけ? 明日の予定、なんだっけ? 忘れた事も忘れてる どうしようもない、わすれんぼ

 

 忘れたものを思い出す 頭の中の引き出しの 一つ一つをあたっては 「思い出した!」と、呟いた

 

 なのに未だに隠れてる 頭の中の隅っこに 遠い昔の、また昔 それでもちょっと 残ってる

 

 あの日、私は去ったんだ ずっと遠くの山奥に 貴方とのあの思い出は その日からずっと止まってる

 

 貴方と過ごした あの日々は 幾年経てど忘れない 私はずっと思ってた 私はずっと信じてた

 

 でもね?もう、思い出せない あの子の顔も、名前すら 私の記憶に残るのは 共に過ごした事実だけ

 

 それでも私は探すんだ 日々の記憶の断片を 声も忘れているけれど 貴方といつか 話したね

 

 共に過ごした旧友に もしも、私が会えたなら 私はきっと、分からない 貴方もきっと、分からない

 

 私はもっと、あの日より 成長したよ とってもね 貴方もきっと、そうでしょう? あの「貴方」とは、きっと別

 

 だから、貴方がいつの日か 私の事を見かけたら 「初めまして」って 言って欲しい 友人だった人として

 

 そして、昔の思い出を わっかになって、語ろうよ 互いについての思い出を 互いの知らぬ、空白を

 

 だけど、未来は分からない いつ会えるかも、分からない それでも、私は忘れない 貴方に会えた、この奇跡

 

 

 

 2013年11月16日にはなればなれになり、それっきり顔も名前も思い出せないけれど、記憶の中に数えきれないほどの思い出が詰まっていて、自分に大切な、大切な経験をさせてくれた、我が大切な親友達へこの詩を送る。